電験三種の歴史マメ知識① 「電気」と「琥珀」の意外な関係?

突然ですが、皆さんは「琥珀」はご存知でしょうか?
琥珀とは木の樹脂(ヤニ)が地中に埋没し、長い年月により凝固した宝石です。

古代ギリシア時代、哲学者でギリシア7賢人の一人、ターレス(中学校の数学で学ぶ「半円の弧に対する円周角は直角である」というターレスの定理が有名ですね。)が、
琥珀と毛皮を摩擦すると、塵等を引寄せる現象(静電気)を発見し、そのことを記述に残しています。
ただ、ターレスは琥珀の摩擦から起こる力は磁気だと信じ、誤って記述したようです。
この間違いは16世紀になってから、イタリアの物理学者カルダーノが『De Subtilitate』(1550年)のなかで、電気による力(静電気)と磁気は同じではないとおそらく初めて区別しました。
そのおかげで、ターレスの記述は静電気のことを指していると言われるようになりました。
さらにその後、当時医者で物理学者であったギルバートが、『De Magnete』の中でカルダーノの業績について詳細に述べ、ギリシア語単語「琥珀(elektron)」からラテン語単語の「electricus」を作り出しました。

ちなみに「electricity」という英単語の最初の使用は、トーマス・ブラウンの1646年の著作『Pseudodoxia Epidemica』の中にあるとされています。

 

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