電験に合格するために知っておくべき、上手な計画の立て方とは?

電験の知識がゼロでも、電験三種を目指す前に知っておきたいほんの小さな知識です。

子供の頃、夏休みに勉強の計画を立て挫折したから、計画を立てることに躊躇しているあなた。計画は立てないと無謀ですよ。失敗の経験があっても、なくても、そして計画なんか立てたことすらないあなたも必読です。計画遂行を失敗させない方法例をお話しします。

本を読むことがとても早い人たちがいます。本を読むことが早い人は、たいてい勉強ができる人、または仕事ができる人である場合が多いようです。これは不思議ですね。速読の話ではありませんよ。どういうことなのでしょうか?実は彼らは、たいてい次の4つは実践しているようです。

1.「はじめに」「あとがき」に目を通しています。
ここには、著者がどんな思いで執筆したのか、執筆にあたってどのような読者に読んで欲しかったのかがわかることが多いものです。

2.目次を必ず読んで、どこに何が書いてあるのかおおよそを把握しています。
いま風に言えば、本のサイトマップでしょうか。特に実用書の場合は、漠然と見るのではなく、しっかりと確かめた方がよいですよ。どこが重要なのかわかる場合が多いものです。なんとなく眺めてしまうけど、ここに少しだけ時間をかけると本の要約も可能です。

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3.上記のレベルでわからない言葉(単語)が出た場合は、必ず調べています
重要なことがらは、何度も出てきます。また、その意味があやふやではなくわかると、読むスピードが格段に違います。専門用語なら、いまの自分のレベルにおいての理解でかまいません。万一少しずれていても、読んでいくうちに徐々に修正されて行き、かえって正しいとらえ方ができるようになるのです。

4.そして、意識的に上記を踏まえて、読むときは集中する。
本は、漠然と読んでいくと頭に入りません。よくある話で、推理小説を寝る前に読んでいると登場人物がこんがらがって、何度も前の頁の戻ってしまった経験ありませんか?
そうです。読者の考えを踏まえながら、構成図ともいえる目次を頭に浮かべて読んでいくと、自分はいまどこにいるのかがしっかりと理解できるわけです。目次が頭に入っていると、”重要なところ”と、”重要ではないところ”の想定もできますから、集中力のコントロールもできるわけです。
わからない言葉は、必ず調べます。もちろん調べるけど、重要なところ位にしておかないときりもありません。ここもポイントです。
「勉強ができる人」、「仕事ができる人」、については、「頭がよい人」ではなくて 「計画を上手に立てる人」であり、そのために「事前にどんなものなのかを掴む人」なのだと思います。

電験三種の勉強でも、計画を立てることは重要です。でもそれは、タイムスケジュールをつくることよりも、まずは「どんなものか」を掴むことが重要です。そうしないとタイムスケジュールはつくることができません。翔泳社アカデミーには本当にしばしば「どのくらい勉強すればよいでしょうか?」「おたくの講座はどのくらい勉強すればよいことになっていますか?」という質問を頂きます。でも、難易度の感じ方は人によってかなり違います。理解度は違うのです。これをメールで質問されてしまうと本当に答えにくいものです。質問者が現在どのくらいの知識があり、どのくらいの理解力があるかはまったくわからないことですし。

どんなものかを掴むには、”はじめに”にあたる試験に関することの情報収集が必要ですね。下記のようなことをある程度調べてイメージしてください。ほとんどは翔泳社アカデミーのサイトでわかりますよ。

試験概要に関する知識 : http://test.denken3.com/wp2/examination/

試験科目に関する知識 :http://test.denken3.com/wp2/study/

試験のデータ : http://test.denken3.com/wp2/examination/exam05/

そして目次にあたるものは、各科目に関して掴むために”適当な参考書の目次”なのかもしれません。

数学の最初
代数の基礎: 数の分類/分数/整式の計算/分数式/無理式/複素数の計算
→複素数ってなんでしょうか?調べると二次方程式ででてくるぞ。

理論の最初
静電気: 電荷/クーロンの法則/コンデンサ
電流: 電流/オームの法則/抵抗/電力量とジュール熱
→オームの法則は知っているけど。電荷・電流・電力量?ややっこしい。
だから、「電気の性質」の勉強なんだなぁ。

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電力の最初
水力発電: 水力発電所の概要/ベルヌーイの定理/流量/発電方式/出力~
火力発電: 火力発電所の概要/熱力学の基礎/水、蒸気、空気、燃焼ガス~
→おっ。水力→火力→原子力→風力 なのかなぁ。「発電所」「変電所」と学んでいくのか。

そして、1日、2日実際に勉強をやってみるのです。いわゆる体験入学みたいなものです。これは勉強の開始ではなくて、あくまで計画を立てる前の情報収集ですよ。「どんなものなのか」例えば理論。”静電気”は何か?”電荷”ってなんだろう?”電流”ではない。” クーロンの法則”とは何か?と少しやってみます。
朝から夜までではなくてよいので、集中して1日2時間でも。そうすることで、全体が見えてきます。
いかがでしょうか。「計画を立てる」ということは、自分なりに「どんなものなのか」を掴むことです。タイムスケジュールは後から出てきます。また、実際に計画に則って勉強してっても、途中での計画調整は必要なってきます。
何もわからないで、タイムスケジュールだけを作ったとしても、子供の頃の失敗と同じになってしまうかもしれませんよ。

参考: 翔泳社アカデミーの電験三種講習会

http://test.denken3.com/wp2/denken_seminar/

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