電験三種の試験日は?試験申込みはどうするの?

電験三種の試験日は、年 1回だけです。従ってうっかりと申込みを忘れてしまうと、せっかく勉強をしても受験することができませんから、1年間棒に振ることになってしまいます。試験のことと受験までの流れを簡単につかみましょう。

Ⅰ 電験三種の試験とは?
Ⅱ 電験三種の試験日は?
Ⅲ 電験三種の試験申込みはどうするの?
Ⅳ 電験三種の試験科目は?試験時間は?
Ⅴ 電験三種の合格発表は?
Ⅵ 科目合格留保制度とは?

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Ⅰ 電験三種の試験とは?

電験三種は、第三種電気主任技術者の通称です。
電験は、「三種」「二種」「一種」の順に難易度が高くなる資格です。正式には、「第三種電気主任技術者試験」と言います。

資格の種類国家資格
認定団体経済産業省
根拠法令電気事業法
試験実施団体一般財団法人 電気技術者試験センター
受験資格特になし

 

国家試験は、必ず認定する省庁、根拠法令、試験実施団体がありますので、知っておきましょう。認定する省庁と試験実施団体をあやふやにしていると、似ている資格名もありますから、まったく違う資格と間違える恐れがあります。特に経済産業省と国土交通省の国家資格は紛らわしいものもあります。
電気主任技術者の仕事は、発電所・変電所、工場、ビル、施設等の受電設備や配線等電気設備の保安監督をする仕事です。電験三種の受験資格は、特にありません。誰にでも受験できます。

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Ⅱ 電験三種の試験日は?

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電験三種の試験は、年 1回です。毎年 9月の第一日曜日に設定されることが多いようです。
受験の申込みは、例年 5月中旬から 6月上旬までの2~3週間ほどです。
9月の試験日で申込み締めきりが早いので、申込みを忘れて受験できなかったというケースが多いようなので十分に注意が必要です。

電験三種の試験日程

Ⅲ 電験三種の試験申込みはどうするの?

申込みについては、インターネットによる申込みと、郵便申込みの2つの方法があります。
インターネットによる申込みは、受験手数料 4,850円で(一財)電気技術者試験センターのホームページから申込むことができます。受験手数料の支払いの決済方法は、「銀行振込」「クレジットカード」「コンビニ」「Pay-easy」から選択可能です。決済による振込手数料は自己負担となります。
郵便申込みは、受験案内に付いている「払込取扱票」を使用して、受験手数料 5,200円とともに申し込むことができます。払込手数料は自己負担となります。
(2016年12月19日現在)
試験会場は、全ての都道府県にはありません。(主要都市には複数あります)必ず受験案内を確認して、希望試験地を書きましょう。住んでいる地域によっては、日帰りで受験がむずかしい場合があります。確定した試験会場は、後日受験票に記載されていますので必ず確認しましょう。どうしても試験地を変更したい場合は、変更方法が受験案内に記載されています。
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受験についての詳細は「第三種電気主任技術者試験 受験案内」を参照しましょう。受験案内は、申込み期間の前になると電力会社支社の営業窓口や全国の大手書店店頭で配布しています。詳しい配布場所は、申込みの約10日前になると(一財)電気技術者試験センターのホームページに掲載されます。

Ⅳ 電験三種の試験科目は?試験時間は?

電験三種の試験は 1日ですが、理論、電力、機械、法規の 4科目あります。
科目の内容を簡単に言いますと、基本となる科目は理論で、電気の性質についてテーマとなります。実践的な科目として 3科目あります。電力は発電所・変電所、送電等電気が届く過程についての科目、機械は発電所・変電所・需要家における電気を使う機械についての科目、法規は電気を扱うための法律についての科目となります。
試験方式は、マークシート記入による五肢択一方式です。

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例年の試験時間と解答数
理論 試験時間: 9:00 ~ 10:30 (90分)
A問題 14題14問 + B問題 3題6問 ※
電力 試験時間:11:10 ~ 12:40 (90分)
A問題 14題14問 + B問題 3題6問
機械 試験時間:14:00 ~ 15:30 (90分)
A問題 14題14問 + B問題 3題6問 ※
法規 試験時間:16:10 ~ 17:15 (65分)
A問題 14題10問 + B問題 3題6問
※印は選択問題が含まれています。

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試験日の翌日に試験の解答が発表されます。翔泳社アカデミーのホームページでも解答速報は掲載しています。試験問題は、持ち帰ることができますので、自分の解答をメモしておけば、解答が発表されたときに自己採点ができます。
電験三種の各科目の合格点は、60点以上であればその科目は合格です。但し、毎年科目間調整により、合格基準点が下がることがあります。50点以上の場合は、慌てずに合格発表を待ちましょう。

Ⅴ 電験三種の合格発表は?

試験結果の発表は、試験後おおよそ10月中旬頃です。発表予定日から約1ヵ月間、(一財)電気技術者試験センターのホームページから合格者の受験番号を検索できます。また発送予定日には、受験者宛に合格でも不合格でも、試験結果通知書が送付されます。
科目合格されている人は、来年の試験での試験免除の証明に使いますので、取っておきましょう。みごと合格したら、所定の手続きをして免状を取得しましょう。

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Ⅵ 科目合格留保制度とは?

電験三種の試験は、4科目それぞれに合否が決まり、4科目に合格すれば資格取得となります。各科目に合格すれば、その科目は次の2年間(翌年、翌々年)の試験では申請によって該当科目の試験は免除されます。従って、3回の試験で4科目全てに合格すればよいのです。
しかし、翔泳社アカデミーでは3年計画での受験はおすすめしていません。多くのみなさんは働きながら受験されています。電験三種は、1年に一度の試験です。何があるかわかりません。なるべく1年で合格を目指して、残りの2年は予備と考えるようにおすすめしています。

 

翔泳社アカデミーは、電験三種を目指す全ての方を応援したいと思います。どうかみなさん、合格を目指して頑張ってくださいね。

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