「電流って何ですか?」
この質問の答えは何でしょう?
電験三種を勉強されている方の中には、電流が何なのかということをあまり深く考えずにお勉強をされている方もいらっしゃるのではないかと思います。
電気回路はよく水の流れに例えられますよね。
電流を水に置き換えて考えて、学習している方もいらっしゃるのではないでしょうか??
電流は確かに、電流を水に置き換えると考えやすいです。
では、電流は水と同じようなものなのでしょうか??
今回は「電流」の正体について考えていきますよ!
1.「電流」の正体とは??
2.「電流」に関するよくある間違い
3.まとめ:「電流」の理解を深めてよりスムーズに学習を進めよう!
1.「電流」の正体とは??
電流は水のような液体状のものではありません。
電流の正体とは、「電荷の移動」なのです。
負電荷(電子)の移動方向と逆の方向が電流の方向となります。
つまり、正電荷の移動方向が電流の方向となるのです。
2.「電流」に関するよくある間違い
電流の正体がわかったところで、よくある間違いについて考えてみましょう。
よく、「電流は電源から発生している」と考えている方がいらっしゃいます。
確かに、電気回路の問題では、電源の向きによって電流が流れる方向が決まりますので、電源をもとに電流の向きを考えます。
しかし、だからといって電流が電源から発生しているわけではありません。
電流は電荷の移動でしたね。
電流が0のときでも、電荷はあります。移動していないだけです。
ここに電源がつながることによって、電荷の移動が起こるのです。
より理解を深めましょう
> 電気回路のきほん「電源(電池)」とは?
3.まとめ:「電流」の理解を深めてよりスムーズに学習を進めよう!
電流が電荷の移動だと知っていると、より理解しやすくなる内容があります。
それは電荷をためるという性質をもつ「コンデンサ」です。
コンデンサに電流を流すと、コンデンサに電荷がたまっていきます。
しかし、コンデンサはためられる電荷の量に限界がありますので、いっぱいになると電荷の移動がストップします。これが「充電後は電流が0になる」ということです。
ぜひ理解を深めて、電験三種の勉強をスムーズに進めてくださいね。