電験三種 合格基準点について

10月16日は、電験三種の試験結果発表でした。
みごと合格された方、おめでとうございます。翔泳社アカデミーにも受講生から、ぞくぞくと合格報告の連絡を頂いております。
また、惜しくも届かなかった方も気を取り直して、来年ぜひ頑張ってください。
最初から「お試し」で全科目受けてなかった方から「だめもとで全部受験すればよかった。もしかしたら、1つくらい受かったかも」なんてお話も頂きました。(笑)
 
皆様から「合格基準点」についてのご質問を頂いております。
「合格基準点」は、(一財)電気技術者試験センターが試験の結果発表のときに毎年公表します。試験の採点をした結果、この基準点を超えていれば、合格となりますが各科目とも配点が決まっておりますので、実際はこの基準点を超えた得点可能な最低点が合格となります。例えば、今年の理論の合格基準点が「57.73点」以上が合格基準点なので、「60点」が合格となります。
電験三種試験の難易度は年度によって上下しますので、合格基準点を変動させることとなるわけです。今年平成25年度の電験三種合格基準点は、ここ最近では高く設定されました。このことを単純に見れば「試験センターとしては、少し問題がやさしかったかな?」ということなのだと思います。一方、理論の合格基準点を「60.00点」とせずに「57.73点」としたことは興味深いことですね。
 
これはあくまで翔泳社アカデミーの見方ですが……。
→ここ2年間の合格率は5%台と厳しすぎたから、今年は少し問題の難易度を調整した。しかし、結果として難易度を下げすぎた。来年は、もう少し今年よりも難易度を調整する必要があるだろう。
翔泳社アカデミーでは、来年は楽観視できないと考えています。
 
そして、問題自体本当に簡単だったのでしょうか?
何人かの先生からは、「相変わらず、難易度は高い」とコメントされているのも聞きます。弊社のサポートスタッフに聞いてみると、「ここ最近の傾向から考えると、今年はひねった問題は減り、基本を問う問題が多かったと考えます。但し、当社の講座(翔泳社アカデミー)は、基本を重視した方針で学習頂くようにサポートしているので、サポートを受けている多くの受講生からは評価を頂きました。」ということでした。
 
それでは改めて、冷静に合格率の推移を見てみましょう。
ここ10年以上にわたって、合格率を見ると2年間だけ、10~11%がありましたが、あとの8年は1ケタです。国家試験としては、十分に難関です。この2年間が合格率5%台と極端にきびしかったというだけのことです。それで、たまたま今年は簡単に思えてしまったということですね。
 
電験三種の試験は、昔から「あと5点 = 1問」「あと10点 = あと2問」がとれなくて、3年で4科目揃わないことで泣いてきた受験生がたくさんおられます。電験三種の試験は、今年とれた点数が来年もとれるとは限りません。だから、科目合格留保制度で最初に合格した科目の合格が切れて再びその科目を受験しても合格できないということが起きるのです。
私どもの経験から言いますと「今年を考えたら、来年大丈夫では」というお考えがあるとしましたら、非常に安易なことだと思っております。「あと5点、10点がとれない」これが電験三種です。
 
来年挑戦する方は、これらのことを留意されて、今年の試験に関するいろいろな声にあまり惑わされずに勉強されることをおすすめします。
 
合格基準点のことについて、下記をご参照下さい。
今年のデータを加えた過去5年の推移が掲載されています。

 
電験3種 試験内容
 
合格率の推移データは、下記をご参照下さい。
 
平成25年度 電験3種 試験データ
 
 
 
 

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