電験三種の歴史マメ知識③ 日本最古の水力発電所は今も現役!?

ここ数年盛んな太陽光発電などの話題を耳にすると、すごく身近に感じますね。
自然エネルギーを利用した発電は日本でも古くから取り入れられてきました。
その中に現在も稼働している水力発電所が宮城県の仙台市にあります。

1888(明治21)年7月1日、宮城県仙台市の三居沢にあった宮城紡績会社の社長・菅克復が、紡績機用水車を利用した日本で最初の水力発電による自家用発電を開始し、烏崎山(からすざきやま)のアーク灯1基と工場内の白熱灯のあかりを点しました。
当時、烏崎山のアーク灯を見た人々は「狐火か?」と恐れ、巡査まで駆けつける騒ぎとなったそうです。

のちに三居沢発電所は、1951(昭和26)年、東北電力株式会社の発足により東北電力の所属となり、現在もなお最大出力1000kWで運転を続けています。

この発電所建屋は、1999(平成11)年 国の登録有形文化財に指定された歴史ある洋風木造建築です。
(なお、現在の三居沢発電所は1908(明治41)年竣工し、翌1909(明治42)年5月に運転を開始しました。)
そして発電所関係機器類は機械遺産にも認定されています。
創業当時の発電機のレプリカと現物は東京大学工学部に保存されているそうです。

足を運ぶ機会があれば、ぜひ立ち寄って歴史を感じてみたいですね。

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