良い参考書とは?

「市販本で勉強しようと思ったけれど、どの参考書で勉強したら良いのか分からない」

受験を考えている方から、よく聞く悩みです。
確かに、本屋さんに行くと電験関連の本はたくさんあって、どれが良いのか迷いますよね。
端的に言えば、『読むだけで試験に合格させてくれる本』が最も良いのでしょうが、そんなに都合の良い参考書はありません。

そこで、参考書選びのワンポイントアドバイス!!

まず、あなたが【どんな理由で】電験三種の参考書を探しているのか、を考えてみましょう。『試験に合格するため』であれば、出題傾向を踏まえて書かれている物が良いに決まっています。
しかし、本屋で売られている電験三種の教科書の多くは、広い電気工学の範囲を120%網羅する分厚いものか、あるいは入門書のようなやさしい記述に徹されたものがほとんどです。
あなたの目的が、「電気分野を極める勉強しよう」や、「とりあえず初心者向けの知識だけ身に付けられたら良いかな?」と言うのであれば、これらの参考書は充分ニーズに合っていると言えます。
しかし、資格を取ることが目的であれば、最初から試験に照準を合わせて選ばなければなりません。

例えば、初心者の方が電験三種合格を目指して参考書選びに取り掛かる場合。

「まずは初心者向けの入門書を買って、用語に慣れて、それから資格対策の本を買おう。途中のどこかで数学の教科書も買って復習しないと。それからリハーサル用に過去問を……」

一見、とても堅実な計画を立てているように思えます。

が!!文中で既に4冊の参考書を買う予定があります。
買う予定が、4回=どの本を買おうか?悩む時間が4回分もある!という事なのです。
しかも、実際に勉強に取り掛かり始めるのは、手元に本が届いてから。
本選びの時間が延びてしまうと、最悪の場合、受験自体も延期せざるをえない。なんてことになりかねません。
本選びは受験日までのスケジュールも含めて計算した費用対効果が重要です。
何せ電験三種の試験は年に1度しか無いのですから。

そうすると、試験合格を目指す初心者の方は「初心者でも理解できるところからスタートし、合格するために必要な知識を、受験当日までにきちんと身につけられる」参考書を最初に選ぶことが大切です。
その場合、市販の本だけでなく、『通信講座のテキストを使用する』という手段も、非常に有効な選択です。

試験対策のために作られた参考書(テキスト)はたいてい科目別に分かれており、自分の実力に合わせてステップアップしながら勉強ができます。また、DVDや模擬問題集、電話やメールでの質問サポートなど、参考書以外の教材もまとめて使えるので、独学よりも断然に理解が早いです。
何より、「まずは初心者向けの入門書を買って、用語に慣れて、それから資格対策の本を買おう。途中のどこかで数学の教科書も買って復習しないと。それからリハーサル用に過去問を……」この過程がすべて一度で済んでしまうので、その分早く、長く勉強に集中できます。
通信講座は高価なイメージを持たれがちですが、このような費用対効果で考えると、本当に「ただ高いだけ」のものなのでしょうか……?

電験三種は時間との戦いです。そして、受験当日よりもずっと前から、戦いは始まっています。『勉強の準備』に悩んでいる時間があれば、それを少しでも早く『勉強』に充てましょう。

もちろん、どんなに良い参考書を手に出来たとしても、努力を怠れば結果を出すことはできません。最終的に合格できるか出来ないかは、良い参考書プラスあなたの努力次第です。皆さんが電験三種の資格を手に出来るように、私たちも一生懸命応援しています。

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