試験ガイド

電験三種の試験とは?

電験三種(第三種電気主任技術者)の試験は、年1回実施されます。実施機関は経済産業大臣の委託を受けた(一財)電気技術者試験センターで、合格者はここに申請して免状の交付を受けます。受験資格は一切ありません。年齢や実務経験のある/なしに関わらず、誰でも受験ができます。
ここでは、試験日程や“申込みから受験までの流れ”をはじめとする、押さえておくべき試験概要をご紹介いたします。

1.申込みから受験までの流れ
2.試験の申込み方法
3.試験科目と出題形式
4.試験会場はどうやって決まるの?
5.試験会場は全国にあるの?
6.試験地変更、申込み内容の変更と受験票について
7.受験案内は必ず目を通しましょう!

1.申込みから受験までの流れ

■ STEP 1 受験申込みをする
受験申込みの期間は、例年5月中旬~6月上旬の23週間ほどです。この期間を逃すと、次に受験できるのは来年度になってしまいます。申込み忘れのないように注意しましょう。

■ STEP 2 受験票を受け取り、確認する
試験に申込むと、8月中旬頃に(一財)電気技術者試験センターから受験票が送付されます。受験票は、申込み締め切り後すぐに送付されませんのでご注意ください。また、何かの手違いで受験票が届かない場合の申し出期日が受験案内に記載されています。いずれにしても、日程については毎年少しずつ変わりますし、諸注意もありますので、必ず受験案内をご確認ください。

■ STEP 3 試験本番を迎える
試験は年1回。9月の第一日曜日に実施されることが多いです。試験当日の注意点やちょっとしたテクニックなど、別途ご紹介している記事がありますので、併せてご覧ください。

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2.試験の申込み方法


【申込み方法と受験料】
・(一財)電気技術者試験センターのホームページからオンラインで申込む場合、受験料は4,850円です。
・郵便局窓口から試験用受験申込書で申込む場合、受験料は5,200円です。

【支払い方法】
・インターネット申込み:銀行振込、クレジットカード、コンビニ支払いなどから選択できます。支払い手数料は自費です。
・郵便局申込み:郵便局での払込みのみです。支払い手数料は実費です。

【受験方法】
・インターネット申込み:一般の「個人申込み」と2名以上の「団体申込み」が選択できます。
・郵便局申込み:「個人申込み」のみです。

【受験料】
・インターネット申込み:一般の「個人申込み」と2名以上の「団体申込み」が選択できます。
・郵便局申込み:「個人申込み」のみです。

受験申込書は、毎年5月上旬頃から大型書店や電力会社支社の営業窓口、(一財)電気技術者試験センター本部事務局などで配布されます。大手書店については、事前に申込書の有無を確認してから取りに行くことをおすすめいたします。受験案内が最寄りの書店や電力会社にない場合は、希望部数分の返信用封筒を同封して(一財)電気技術者試験センターへ請求すれば届けてくれるようです。

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3.試験科目と出題形式

■ 試験科目は?
電験三種の試験は、「理論」、「電力」、「機械」、「法規」の4科目です。

科目内容
理論電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測に関するもの。
電力発電所、変電所の設計及び運転、送電線路、配電線路(屋内配線含む)の設計及び運用、並びに電気材料に関するもの。
機械電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス、並びに電力システムに関する情報伝達、処理に関するもの。
自動制御、メカトロニクス、並びに電力システムに関する情報伝達、処理に関するもの。
法規電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理に関するもの。

 
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■ 4科目の関係と基本テーマは?
各科目の解答方式は、マークシートに記入する五肢択一方式です。出題は全科目、A問題とB問題で構成されています。A問題とは、1問につき答えが1問の通常の問題です。B問題とは、1問が(a)と(b)の2つの小問から成り立つ実質2問になる問題です。B問題のパターンとしては、(a)問題の答えや、計算途中で使ったものを利用して(b)を解くというものがほとんどです。
「理論」「電力」「機械」では、A問題が14問、B問題が3問です。「法規」では、A問題が、10問、B問題が3問となっています。(※最近の傾向としてA・B問題の数が変動する事もあります。)

配点については、「理論」「電力」「機械」の三科目でA問題B問題ともに1問5点、「法規」はA問題が6点、B問題は67点の問題が2問と7点の問題が1問となります。以前はB問題のほうがA問題よりも複雑であったことが多かったのですが、最近ではほとんど差がなくなってきています。また、B問題の(a)はA問題よりも易しいことも多いです。

■ 4科目の関係は?
試験科目は4科目ありますが、決してバラバラではありません。各科目共通している部分やつながりが深い部分がたくさんあります。特に「理論」は、4科目の基本となる科目です。“電気の性質”についての基本がテーマとなります。
そして、実践的な科目として、「電力」「機械」「法規」の3科目があります。「電力」は、発電所から変電所を経て私たちの手元に届くまでの“電気供給のしくみ”について学習する科目です。「機械」は、“発電所・変電所・工場・施設等で動く機械”について学習します。「法規」は、安全に電気が使用されるための“必要な法律”について学習します。

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「数学」は試験科目ではありませんが、各科目を学習する上で大事な土台となります。おおよそ高校1~2年生レベルの数学で、電気の問題を解くための計算ができれば問題ありません。

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4.試験会場はどうやって決まるの?

受験申込みの際、希望の都道府県を選ぶことができます。選択できるのは都道府県のみで、試験会場は試験センターが選定します。試験会場は受験票に記載されているので、道順などをしっかり確認しておきましょう。各試験会場の案内図(概図)は、8月下旬頃から試験センターのホームページから入手することができます。

5.試験会場は全国にあるの?

第三種電気主任技術者の試験地は、全国で30~35カ所。(都道府県別にはありません)。申込時に受験案内に記載されている試験地の中から希望の地名を選択します。また、試験会場の都合により試験地名が変更になることがありますので、(一財)電気技術者試験センターより送付される受験票で必ず確認が必要です。
試験会場は、試験地に対して1カ所の場合や複数の場合があります。(一財)電気技術者試験センターで選定されるので、自分で選択することはできません。試験会場は受験票に記載されます。試験会場、大学キャンパスやコンベンションセンターなどが指定されたりします。広い敷地の会場ですと、現地で時間をかなり要することがあります。会場へのアクセスは、事前によく確認しておくとよいでしょう。

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6.試験地変更、申込み内容の変更と受験票について

試験地、住所、電話番号などの変更は、インターネット申込みの場合、所定期間内であれば可能です。試験センターのホームページから修正を行ってください。郵便申込みの場合は、申込み内容変更申出書をFAXまたは郵送で試験センター宛に送れば可能となります。受験のキャンセルに関しては、申込み受付後は返金を受け付けていないようです。※詳しくは受験案内をご確認ください。

受験票は、8月中旬頃発送されます。受験案内記載の申し出期日までに届かない場合には、必ず試験センター本部事務局へ電話で問い合わせてください。

7.受験案内は必ず目を通しましょう!

受験される方は、必ず受験案内を最後まで読んでください。受験案内には、試験概要・申込み受付期間・受験上の注意事項など、重要な事項が記載されています。特に申込み期間に関しては、「例年通りだと思っていたら実は違い、うっかり申込み忘れてしまった」となってしまう場合もあります。そのため必ず確認しておきましょう。

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