数学がむずかしいという誤解

電験三種に合格するための数学は?

電験三種に合格するためには、どのくらいの数学の知識が必要なのでしょうか?
(一財)電気技術者試験センターの案内に「試験レベル = 高校卒業程度」 とあるため、翔泳社アカデミーに「数学が苦手なのですが、大丈夫でしょうか?」「数Ⅲは無理ですが?」 という質問をたくさん頂きます。

1.電験三種の数学のレベルは高くありません。
2.計算ができればOKとは?
3.数学が苦手な人が困っているところ
4.苦手という人の行動と解決法
5.記号を覚えると、難易度が下がる

1.電験三種の数学のレベルは高くありません。

「電験三種の数学=高校卒業レベルの数学力」とは少し言い過ぎかもしれません。必要なのは、高校で1年生レベルの計算力にプラスαとして、三角関数 (sin,cos,tan)、簡単なベクトル (平面上のみ)だけになります。
微分・積分は不要ですし、もちろん数列、行列などは出てきません。また、電気の数式における計算ができればよいのです。

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2.計算ができればOKとは?

例えば、数学を「計算」「関数(比例や反比例)」「図形」の3つに分類してみます。数学をむずかしいと感じる方の多くは「関数」の文章問題や「図形」の証明問題で悩んだのではないでしょうか。
電験三種では、「計算」をすることで電気的なことを学習していきます。電験三種において数学は電気を理解するための道具の1つにすぎません。つまり、数学的に複雑な学習をするのではなく、電気を理解するための数学の計算が必要なだけなのです。関数や図形については、電験三種に必要な部分だけを切り取って学習すれば良いのです。

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3.数学が苦手な人が困っているところ

数学が苦手な人がひっかかった例をご紹介します。
«小学校・中学校»
・分数の計算で通分ができない
・分数の分母が割算と同じことだと理解していない
・式の変形がうまくできない。
・等式の基本性質を利用した解き方を理解していない
・割合を理解していない
・簡単な図形の面積の求め方がわからない
・文字式の計算の決まりを正確に処理できない
・展開ができない
・比例と反比例の関係が理解できない
«高校1年生»
・展開と因数分解は逆の作業であることを理解していない
・分数の分数の計算が苦手
・ベクトルの足し算・引き算ができない

いかがでしょうか?それほど難しくないでしょう?
弊社が頂く質問は、意外にもこういう所が多いのです。このあたりは、ひとつずつ理解しながら演習を重ねるとたいていの人は解決できます。見て覚えようとするからできないのです。数学はある程度演習の量をこなさないと自分のものになりません。
また、小学校の算数に文章問題がありました。これは決して証明問題ではありませんよ。文章問題を読んで式を組み立てることが苦手であろうという人もいます。電験三種は問題を読んで解答するために式を組み立てます。これは小学校の文章問題で式を組み立てるのと似ています。ある意味国語力でもありますね。

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4.苦手という人の行動と解決法

数学が苦手な多くの人は、とにかく解き方を暗記しようとするのです。解いていく手順を見て「理解できた」と考えて次に進んでしまうと、必ず行き詰まってしまいます。そして、数学を一通り復習したと考えて、理論に入るとまったく歯が立ちません。
数学が苦手な人の解決法は、わかったふりをしないで自分自身で解いてみて、ていねいにひとつずつ自分のモノにしていくことです。そうすることで難しいと思っていた数学も解決できます。

どうしても苦手な分野については、書店の学生参考書売り場に行って、自分にとってわかりやすいものを購入するとよいでしょう。最近の実用書の棚では、「三角関数って何?」みたいなわかりやすいものも置いています。
人によってわからないところは違います。ですから、自分が本当に理解出来るもので、たくさん演習をすることをおすすめします。翔泳社アカデミーの受講生の中には、本当に数学が苦手で子供の教材である公文式ドリルを購入するところから始めて、合格した人もいます。数学の得意な人の多くは最初から数学ができたわけでなく、学生時代に演習を繰り返して習得したのです。

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5.記号を覚えると、難易度が下がる

電気を学習する上で、記号を確実に覚えること、電気の記号を日本語化できることが重要です。確実に難易度が下がります。
«量記号»
大きさを表します。
«単位記号»
数値につける記号です。
«オームの法則»
量記号 V = R × I → 日本語 電圧 = 抵抗 × 電流
数値(単位記号) 10 [V] = 1 [Ω] × 10 [A]
公式の暗記は簡単ですね。電験三種を学習するときは、電圧=抵抗×電流と日本語で覚えるとわかりやすくなります。また、これらの式から「電圧が一定のとき、抵抗が大きくなると電流は小さくなる」なんて想像できると、完璧ですね。

«接頭語»
倍数を表す接頭語を覚えましょう。計算時の桁を間違えなくなり、単位記号と区別することで電験三種の学習が楽になります。

1{\rm k}=1,000=10^3
1{\rm M}=1,000,000=10^6
1{\rm G}=1,000,000,000=10^9

電気の公式と単位、接頭語、そして数式の組み合わせが難解に見えるのです。量記号、単位記号、接頭語を確実に覚えて、日本語で表せることで数学も難易度が下がります。

この記事を読んで下さった皆さまは、「電験三種を独学で勉強していたけどなかなか合格しない」や「初めて電気の学習をするから、勉強が続けられるか不安」という方は多いのではないでしょうか?そんな皆さまに、翔泳社アカデミー専任講師の松川先生が

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