法規の計算問題は、以下の9パターンに分類することができます。
配点としては4割が計算問題なので、以下の9つの項目については必ず学習しておくようにしましょう。今回は4つの分野の内容について解説します。
①絶縁耐力試験の計算
絶縁耐力試験は、高圧および特別高圧の電路において、絶縁の良否を判断するために行います。法令で決まっている数値を暗記して、計算問題に対応できるようにしましょう。
②支線の計算
支線の計算は、実際の支持物をどのように支えているのかを計算します。支線とは、支持物の強度を分担する線です。支線にかかる力を三角比で分解する計算力と、法令で決まった数値を覚える必要がありますので、しっかりと対策しましょう。
③架空電線路の弛度と風圧荷重の計算
架空電線路の弛度は、電線のたるみのことです。風圧荷重は、風によって電線にかかる負荷のことです。風圧荷重は、氷雪によっても異なりますので、氷雪の多い地域と少ない地域では計算方法が異なります。この分野は、実際の電線をイメージしながら理解しやすい分野です。
④需要率、負荷率、不等率の計算
需要家が必要としている電力は時間によって異なります。その負荷の特性を示すものが需要率、負荷率、不等率です。3種の公式と、負荷曲線(時間とともに変化する負荷電力を示した図)との関係をおさえましょう。