さくっと合格レシピ

法規の計算問題について②

法規の計算問題は、9パターンに分類することができます。
配点としては4割が計算問題なので、9つの項目については必ず学習しておくようにしましょう。今回は5つの分野の内容について解説します。

⑤進相コンデンサによる力率改善の計算
電線路の負荷は、通常「遅れの無効電力」を生じます。この「遅れの無効電力」を吸収して、効率よく電気を送るためにコンデンサを設置することを力率改善といいます。理論で学習をした「電力の三角形」と数学の「三角比」を理解しておかなければ、問題は解けません。また、電力科目でも頻出の分野ですので、併せて学習しましょう。

⑥B種接地工事と地絡電流の計算
電線路と地面を接続することを「接地」といいます。法規では、接地工事を行う際の決まりごとを学習します。また、接地した地面に電路からの電流が流れると、その電流を地絡電流といいます。この分野では、接地抵抗値の値を覚えて、地絡電流を計算します。電路と地面の図から、等価回路の書き変え方を必ずマスターしましょう。理論で学習するテブナンの定理・電力で学習する配電線路の構成についても併せて学習しましょう。

⑦短絡電流についての計算
過電流遮断器は、電路内に生じた過負荷や短絡事故の際に動作して、電路の保護、波及事故の防止のために設ける装置です。これで、短絡電流を遮断しています。電力で学習した電路の構成やそれについての公式と併せて学習しましょう。理論で学習する三相交流の仕組みと、電力で学習する遮断容量と短絡容量についても併せて学習しましょう。

⑧水力発電所の計算
法規で取り扱う水力発電所の計算は、主に出力P=9.8QHηで求まるものと、調整池容量のグラフから流量と時間の関係を読み取る問題が主です。電力の水力発電で学習した内容と併せて学習してください。

⑨変圧器の全日効率の計算
法規で学習する変圧器の計算は、変圧器の損失と効率です。機械で学習するほど複雑な内容は取扱いませんが、変圧器の鉄損と銅損の値の出し方を覚えましょう。また、効率は(出力)と、(出力+損失)の割合です。
問題の文章から、どれだけの出力があったのか、どれだけの損失があったのか、状況を理解して確実に計算できるようにしましょう。また、機械科目で学習した変圧器の効率についても併せて学習しておきましょう。

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カテゴリー: 合格レシピ:法規