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高圧受電設備の覚えておくべき記号

法規の科目では、よく「過電流継電器」や「断路器」など、さまざまな保護装置の名前が出てきます。これらは、高圧受電設備を構成している機器です。
高圧受電設備の単線結線図をかくときに、「過電流継電器」や「断路器」と書くのは大変ですよね。
そこで、文字記号を使って表しています。

下記は、電験三種でよく使われるものです。
「これは何?」とならないように覚えておきましょう。

(1)DGR付PAS
「地絡方向継電装置付高圧交流負荷開閉器」のことです。地絡電流が流れたときに、地絡電流の方向を判別して自動的に電路を解放します。

(2) ZCT
「零相変流器」のことです。零相電流の検出を行います。“Z”が零相、“CT”が変流器という意味です。

(3) VCT
「計器用変成器」のことです。高圧を低圧に、電流を小電流に変成します。

(4) OCR
「過電流継電器」のことです。過電流のときに動作します。

(5) VCB
「過電流遮断器」のことです。過電流継電器が動作すると、この過電流遮断器で電路が遮断されます。“CB”は高圧交流遮断器という意味です。

(6) DS
「断路器」のことです。電流が流れていない状態で開閉します。

(7) LBS
「高圧交流負荷開閉器」のことです。高圧進相コンデンサの開閉と過電流の保護をします。

(8) PC
「高圧カットアウト」のことです。無負荷で開閉を行います。また、過電流の保護をします。

高圧受電設備の代表的なものとしてキュービクル式の高圧受電設備があります。
配電用変電所から送られてくる高圧電気を低圧に変圧する設備をコンパクトに収めた金属製の建物です。
キュービクルとは、もともと「個人用の個室」という意味だそうです。
キュービクル式高圧受電装置には大きくCB形とPF・S形に分かれています。

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