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電位スカラー量、電界はベクトル量、違いは?

1.スカラー量について

スカラー量とは「大きさ」がわかれば、状態がわかる値です。たとえば、「A君の身長が160cm」、「牛乳びん1本に200mlの牛乳が入っている」などは「大きさ」がわかれば状態がわかります。

 

2.ベクトル量について


ベクトル量とは、「大きさ」以外に「方向」の要素が加わり状態がわかるようになる値です。たとえば、「A君が右に1m動いた」、「Bさんが600m南東の方向へ自転車で出かけた」などは、「大きさ」と「方向」によりその状態がわかります。

 

3.電位はスカラー量?電界はベクトル量?

電位とは、+q〔C〕の点電荷からr〔m〕離れる点の電気の位置エネルギーの差です。つまり、高低差を指しています。よって、電位はスカラー量で表すことができ、問題で計算をするときも、簡単に計算することができます。
では、電界はどうでしょうか?電界は、静電力が働いている空間に+1〔C〕を置いたとき、これに働くクーロン力の大きさを表すものです。力には「大きさ」と「方向」があるので、電界はベクトル量です。問題で計算をするときは、ベクトルの合成や分解をして計算しなければいけません。単純に数値を足し引きできないので、注意しましょう。

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カテゴリー: 合格レシピ:理論